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2021/03/01/(月) シマシマめおん、登場!

2021年2月28日より、会社として23年ぶりの新造船となる新船「めおん」の運航を開始しました。

船のデザインについて

建造は、広島県呉市の神田造船所が担当。船体設計に様々な工夫を凝らし、船の総トン数の増加を抑えつつ、旅客定員の増加と車両積載スペースの拡張を実現しています。
外装と内装のデザインは建築家ユニットドットアーキテクツ(※ページ下参照)が手掛けました。
外観は、これまでの赤と白のツートンから、シマシマ模様へと一新。

<デザイン・コンセプト>
女木島男木島という小さな二つの島を結ぶ「めおん」
瀬戸内海の小さな島々(シマジマ)の間を、小さな縞々(シマシマ)の船が進んでいく。そんな風景をイメージしてデザインさせて頂きました。
そもそも「縞」模様の由来は、16世紀以降、舶来品として縞の織物が流行した際、当初は「島渡り」「島もの」と呼ばれていたのが転じたものです。縞と島には深い関係があり、海を介した文化の交流が「しま」という2文字に込められています。
大小さまざまな島と美しい海で構成される瀬戸内海は、古くから日本の大動脈でした。行きかう船で、数えきれない人や物、情報が運ばれていました。その中には、縞(しま)模様の織物もあったに違いありません。そんな海を通じた文化の交流に思いを馳せながら、船旅を楽しんでいただければ幸いです。(by ドットアーキテクツ)

2階・一般客室・前方シート22階・一般客室・前方シート32階・一般客室・後方ボックスシート2階・前方デッキ2階・後方デッキ1階・バリフリ客室1
1階・バリフリ客室2
1階・バリフリ客室・トイレ
2階の一般客室には、見晴らしのよい大きな窓を配置し、瀬戸内の多島美を270度見渡せる開放感溢れる空間を実現。香川県高松市の伝統工芸である「欄間」を取り入れ、男木島と女木島の風物や文化を表現しています。前方ベンチシートには、モバイル用電源も設置(約30か所)
また、島のお年寄りも利用しやすいよう、1階のバリアフリー客室も拡充。多目的トイレを完備し、車椅子も最大5台乗船可能となりました。島民の皆さまの交通の足として、大いに活躍が期待されます。

新型コロナ対策

船内の換気装置を通常より大幅に強化し、常時換気を徹底しています。エアコンには、ダイキン製の除菌装置「ストリーマ」を搭載した最新型モデルを採用。室内のシートの背面には飛沫防止対策としてアクリル板を設置。また、船内各所に手指消毒用のアルコールを設置するとともに、客室全面に、抗菌・抗ウイルスのコーティング加工「エコキメラ」を実施。


ドットアーキテクツ

 ドットアーキテクツは、家成俊勝、赤代武志により設立された建築家ユニット。
大阪の北加賀屋にて、アートオルタナティブ・メディア、アーカイブ、建築、地域研究、サークル、NPOなど、分野にとらわれない人々や組織が集まる「もうひとつの社会を実現するための共同スタジオ」コーポ北加賀屋を拠点に活動。
設計、施工のプロセスにおいて専門家・非専門家に関わらず、様々な人との協同を実践している。設計だけに留まらず、現場施工、リサーチプロジェクト、アートプロジェクトなど様々な企画にも関わる。
代表作はUmaki camp(2013 小豆島)、千鳥文化(2017 大阪)など。第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展2016にて審査員特別表彰を受賞(日本館出展作家)。
現在のメンバーは、家成俊勝、赤代武志、土井亘、寺田英史、宮地敬子、池田藍、石田知弘の7名。(敬称略)
→ 公式サイトはコチラ
ドットアーキテクツUmaki camp 2013美井戸神社 2014Dotted AlleyScape 瀬戸内国際芸術祭2019 北浜エリア